Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
富田 純平
no journal, ,
放射性物質の取り込み等の緊急時には、作業者の迅速な内部被ばく線量評価が求められる。本研究では、試料採取が比較的簡便な尿試料を対象とし、UTEVA resinを用いた抽出クロマトグラフィーによる迅速な化学分離及び誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)によるPu迅速測定を組み合わせた尿中Pu迅速分析法を開発した。尿試料(-1.6L)中Puと化学収率補正用トレーサーPuを同位体交換するために、尿試料を0.2M NaOH溶液に調製・加熱後、pH=1とし、Puをリン酸塩共沈により回収した。回収したリン酸塩を溶解・濃縮後、Al(NO)を試料中リン酸イオンと同程度のモル数添加することで、UTEVA resinによるPu分離・精製時の回収率を向上させることができた。合成尿(1.6L)に既知量のPu(Pu, Pu)及びウラン(U)を加え、本手法により分析したところ、Puの回収率は平均73%、Uの除染係数は平均1.810、実験ブランクの標準偏差の3から求めたPuの検出限界は0.25pg、分析に要した時間は15時間程度であった。